ポーランド元帥の非凡なる兄、ブロニスワフ・ピウスツキ(1866-1918)展
Wystawa BRONISŁAW PIŁSUDSKI (1866-1918) – NIEZWYKŁY BRAT MARSZAŁKA
2016年6月11日– 11月13日
タトラ博物館分館ヴィラ・オクシャ20世紀美術ギャラリー
Galeria Sztuki XX wieku, willa Oksza, filia Muzeum Tatrzańskiego
Zakopane, ul. Zamoyskiego 25
2016年11月2日はブロニスワフ・ピウスツキ生誕150年に当たり、この優れた学者、研究者、そして博物館学者であった非凡なる人物を振り返るのに格好の機会です。ぜひ「ポーランド元帥の非凡なる兄、ブロニスワフ・ピウスツキ」展をご覧ください。
ブロニスワフ・ピウスツキは、ロシア皇帝アレクサンドル三世暗殺計画関与により、ロシア当局から死刑を言い渡されましたが、後に懲役刑15年とされます。強制労働者島とも呼ばれた太平洋の島、流刑先のサハリンで、現地先住民の文化に興味を持ちます。独学の学者として、失われつつあったアイヌ民族、ニヴフ民族、ウィルタ民族の生活、ことば、慣習、伝統を研究。その成果は、この分野で民族学的言語学的研究の重要な基盤を築くことになりました。
また、1906年から1914年にかけザコパネに断続的に滞在し、タトラ山麓の民俗研究に力を入れました。そのためタトラ協会に民俗学部門を設立(1911年)。ザコパネの当ティトゥス・ハウビンスキ記念タトラ博物館の発展にも大きく寄与しました。長年、博物館館長を務めたユリウシュ・ズボロフスキは、ブロニスワフ・ピウスツキがタトラ山麓ポドハレにおける最初の近代的な民族学者、優れた博物館学者であり、ポドハレの民族学的研究をポドハレのためにした先覚者であるとみなしていました。
後に、ブロニスワフ・ピウスツキの研究成果は世界中の学者の評価を受け、彼の功績を讃える国際会議が開かれています。
また、1998年には、アルフレド・マイェヴィチ教授監修によるブロニスワフ・ピウスツキ著作集の出版が開始されました。
サハリン、ロシア、北海道にはブロニスワフ・ピウスツキの記念碑が建てられ、クラクフのPANポーランド科学アカデミーとPAUポーランド学士院の図書室には記念銘板が掲げられています。また、ザコパネのスタリィ・ツメンタシュ墓地には彼の記念墓碑があります(墓はパリのモンモランシー墓地所在)。
しかしながら、その学術上の偉大な世界的功績にも関わらず、ブロニスワフ・ピウスツキは一部の専門家や熱心な支持者の間でしか知られていません。ポーランドではピウスツキと言えば、弟、初代ポーランド元帥であるユゼフしか想起されない現状です。
今回、当タトラ博物館ではブロニスワフ・ピウスツキを3つのテーマに分けて展示いたします。
- 当博物館収蔵ブロニスワフ・ピウスツキの民族学的蒐集品
- 上記の蒐集品のうちアイヌ民族に関するもの
- ブロニスワフ・ピウスツキのザコパネ滞在 (1906-1914)
当展覧会では、1912年のアントナス・ヴァルナスによる肖像画「ブロニスワフ・ピウスツキ『アイヌの王』」(長年所在不明の後、2015年に発見)を始め、アイヌ民族装束、写真、手書き文書、録音、映像資料など初公開の資料も含め、観覧者に公開しています。
名誉後援:アンジェイ・ドゥダ ポーランド共和国大統領
協賛:PKLポーランド・ロープウェイ株式会社
協力:スレユヴェク・ユゼフ・ピウスツキ博物館
キュレーター:レスワフ・ダル
調整:ダヌタ・ヤヌシュ
美術:エヴァ・ディアコフスカ・ベルベカ、スタニスワフ・ベルベカ
タトラ博物館収蔵ブロニスワフ・ピウスツキ民俗学蒐集品展示構成:アンナ・コザク、アンナ・ヴイチャク(協力)
写真処理:ラファウ・ヤブウォンスキ・ゼレク
文:レスワフ・ダル、アンナ・コザク
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タトラ博物館
住所:Krupówki 10
34-500 Zakopane/ ザコパネ
Polska/ ポーランド
電話番号:+48/182015205
ファックス:+48/182063872
本館
住所: Krupówki 10
34-500 Zakopane/ ザコパネ
Polska/ ポーランド
電話番号:+48/182015205
開館時間
水曜日~土曜日 9:00~17:00
日曜日 9:00~15:00
5月1日~9月30日:
火曜日~土曜日 9:00~17:00
日曜日 9:00~15:00
観覧料:一般:7,00zł 割引:5,50zł
歴史やタトリ山脈の自然について展示があります。
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ザコパネ・スタイル博物館 (インスピレーション)
住所:Droga do Rojów 6
34-500 Zakopane/ ザコパネ
Polska/ ポーランド
電話番号:+48/182012294
開館時間
水曜日~土曜日 9:00~17:00
日曜日 9:00~15:00
観覧料:一般:6,00zł 割引:4,50zł
ザコパネ・スタイル博物館 (インスピレーション)とザコパネ・スタイル博物館 (ヴィラ・コリバ)のジョイントチケット:
観覧料:一般:10,00zł 割引:8,00zł
ヴィトキエヴィッチ・スタイルの歴史や土俗学について展示があります。
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ザコパネ・スタイル博物館 (ヴィラ・コリバ)
住所: Kościeliska 18
34-500 Zakopane/ ザコパネ
Polska/ ポーランド
電話番号:+48/182013602
開館時間
水曜日~土曜日 9:00~17:00
日曜日 9:00~15:00
観覧料:一般:7,00zł 割引:5,50zł
ザコパネ・スタイル博物館 (インスピレーション)とザコパネ・スタイル博物館 (ヴィラ・コリバ)のジョイントチケット:
観覧料:一般:10,00zł 割引:8,00zł
建築学について展示があります。
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ヴワディスワフ・ハシオル美術館
住所: Jagiellońska 18b
34-500 Zakopane/ ザコパネ
Polska/ ポーランド
電話番号:+48/182066871
開館時間
水曜日~土曜日 11:00~18:00
日曜日 9:00~15:00
観覧料:一般:7,00zł 割引:5,50zł
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ウロジーミルとイェージ・クロチーツキ美術館
住所: Droga na Koziniec 8
34-500 Zakopane/ ザコパネ
Polska/ ポーランド
電話番号:+48/182012936
開館時間
水曜日~土曜日 9:00~16:00
日曜日 9:00~15:00
観覧料:一般:7,00zł 割引:5,50zł
タトラ博物館の企画展があります。
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コルネル・マクシーンスキ博物館
住所: Tetmajera 15
34-500 Zakopane/ ザコパネ
Polska/ ポーランド
電話番号:+48/182012263
開館時間
水曜日~日曜日 9:00~16:00
観覧料:一般:6,00zł 割引:4,50zł
当博物館は作家コルネル・マクシーンスキが、妻ヤニナと生前住んでいた住居である。現在、彼のアートコレクション、原稿、写真等、広範囲にわたって閲覧できる図書館になっている。
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ホホロフ蜂起美術館
住所: Chochołów 75
開館時間
水曜日~日曜日 10:00~14:00
観覧料:一般:6,00zł 割引:4,50zł
ポドハレ地方、ザコパネから西部に向かい19km位置するホホロフ村は、16世紀初期に遡ることのできる由緒ある村です。ポドハレ地方に多数ある村々の中で、当時のまま、保存されているのは、現在ではホホロフ村のみである。
1846年のオーストリアに反抗してのホホロフ蜂起は程無く権力者により容赦なく鎮められたが、それによりこの村は一躍名を知られることになった。当美術館ではその蜂起の歴史そして19世紀中部の高地人の生活様式の展示を観覧できる。
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ウオプシナ荘園
住所: Gorczańska 2
34-432 Łopuszna
Polska
電話番号:+48/182653919
開館時間
水曜日~日曜日 10:00~16:00
観覧料:一般:6,00zł 割引:4,50zł
ウオプシナ荘園の歴史は16世紀に遡るが、現存の荘園は1790年前後にリシツキ氏によって建築されたものである。 当荘園の常設展ではテトマエル家とルゴツキ家にまつわる重要な行事、荘園を訪れた重鎮等、歴史を中心に展示されている。
当荘園の敷地には、木造の高地人向けの小屋がウオプシナ村から移転され展示されている。当建物内部では、ノヴィ タルグ地域に住んでいた人々の生活、文化についての民俗が展示されている。
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コルコシ田舎家
住所: Zagóra 86
34-532 Czarna Góra
Polska
開館時間
水曜日~日曜日 10:00~14:00
観覧料:一般:6,00zł 割引:4,50zł
かつて富裕なコルコシ家が所有したこの木造の田舎家はスピシ地方のチャルナ グラ村、ザグラ地域に位置している。最古部分は19世紀にアロイジ ヒジュニ氏に建築され、その後彼の義理の息子にセバスティアン コルコシ氏によって拡張された。 居住区間と農園の家屋部は、両大戦間のこの地方の裕福な農園の典型的な例である。
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ソウチス田舎家
住所: Jurgów 215
Polska
開館時間
水曜日~日曜日 10:00~14:00
観覧料:一般:6,00zł 割引:4,50zł
スピシ田舎家である。19世紀建築物。
ポーランドのスピシ地方の最も南西部に位置するユルグフ村では、この地方独特の珍しい木造の家々や装飾の施されたファサードを持つ煉瓦作りの家々を見ることができる。
木造建てのソウチス家の田舎家は前所有者ヤクブ ソウチス氏の曽祖父によって建てられた。コルコシ家の田舎家と違い、ソウチス家の19世紀から20世紀への変遷期を象徴する貧しい田舎家の典型的な例である。
当田舎家では、19世紀、20世紀初期の興味深いユルグフ村の衣装コレクションを展示している。
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入館は閉館の30分前まで。